ここまでいくつかしみぬき方法を書いてきましたが、先に染み抜きをする際の約束事ご覚えておいてほしいので書いていきます。
しみぬき六か条一、自分で丸洗いできる衣類以外はしみぬきするべからず
家庭でしみぬきをした後は使った薬剤をしっかり濯ぐため丸洗いすることが大切です。薬剤が残留すると変色したり生地を傷めたりします。逆に言えば家庭で丸洗いできないものはむやみに手をつけないほうが賢明です。
二、しみぬきの順序を間違うべからず
しみぬきの順序としてまずは油分をしっかりと取り除くことです。これを怠ると次に使う薬剤が油のバリアーで入っていけずに効果が上がりません。「落ちないなぁ」と思ったら油を抜く作業に戻ることも大切な技術なのです。
三、シミを憎んで生地を憎まず
シミをとることに夢中になって強い力をかけたり、強い薬剤をつかったり、熱をかけすぎたりすると生地の地色が薄くなったり時には穴が空いたりします。しみぬきは弱い力、薬剤、低い熱から徐々に上げていってください。
四、完璧を求めすぎるべからずよく見ると残っているシミ。もう勘弁してあげましょう。その程度のシミなら普段歩いていて気づかれることはまずありません。お客様にもよく言いますがどうやっても新品にはなりません。近づけるのです。深追いすると事故になります。
五、テストせずしてしみぬきするべからず
しみぬきする場合裏など目立たないところでテストをしながら作業をすることをお奨めします。シミの箇所は前が多く色が抜けたり、スレたりするとよく目立ちます。
どの程度の薬剤の力、物理的な力でその生地がどのようになるのか目立たない箇所でテストしながら作業を進めると自己はグッと少なくなります。
六、すべては自己責任で!このブログはあくまでもしみぬきの方法だけです。生地や状況によって使う熱の温度やかける力は異なります。すべてはご自分の判断で行ってください。メールをいただければアドバイスはできますが、自己責任でお願いします。
以上のことをしっかりと頭に入れた上で作業を行ってください。
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